シャーマー出版社

G. Schirmer, Inc(シャーマー)

概要

アメリカで最も由緒ある音楽出版社のひとつであるシャーマー社は、1848年に設立されたニューヨークのKerksieg and Bruesing社から発展した会社だ。

1861年。ドイツ人移民の息子であるグスタフ・シャーマー(Gustav Schirmer)は1854年からKerksieg and Bruesing社を経営していたが、同僚のビーア(B.Beer)とともに同社を引き継ぎ、ブロードウェイに創設。後にカーネギーホールとなる場所は、当時はまだリンゴ園だった。

1886年。シャーマー家はビーアの持分を買い取り、シャーマーが経営権を握る。G.Schirmer Inc.を設立する。

20世紀に入ると、シャーマー社は18世紀、19世紀の音楽だけでなく、現代作曲家の出版者としても世界的に有名になり、1964年にはアソシエイテッド・ミュージック・パブリッシャーズ(AMP)を買収し、アメリカの作曲家の重要なカタログを手に入れた。

1968年に出版大手のマクミラン社に買収されるまで、シャーマー社はシャーマー家に属していたが、1986年Wise Music GroupがシャーマーとAMPの両方をマクミランから買収。Hal Leonard Corporationが印刷の総販売元となる。

現在、シャーマーとAMPのカタログは古典をはじめ、サミュエル・バーバー、ロイ・ハリスなどアメリカの現代作曲家の作品に及び、範囲と規模の両面で素晴らしいものとなっている。1915年からは、音楽学季刊誌<Musical Quarterly>を出版している。

人物紹介

グスタフ・シャーマー

1829年9月19日。ドイツのケーニヒゼー出身。
エルンスト・ルドルフ・シルマーの2番目の妻であるヴィルヘルミネ・シルマーの間に生まれる。チューリンゲンのピアノ製造業者の家系であった。1840年。ハンブルグから「オートレオン号」でニューヨークに移住した。

グスタフ・シャーマーは14歳まで学校に通い、時々マッチを売って小遣いを稼いでいた。15歳になると家具職人に弟子入りする。

シャルフェンベルグ&ルイスの音楽商で数年働いた後、音楽商であるケルクシーグ&ブルーシングに就職。商才と行動力で頭角を現し、1860年ブロードウェイ701番地にあったKerksieg and Bruesing社の支配人になった。

1861年。グスタフ・シャーマーは同僚のビーア(B.Beer)と共にこの店を買収し社名をビア&シルマー(Beer & Schirmer)とした。1866年。ビーアの持分を買い取り、G.Schirmer Inc.を設立する。

彼はドイツの大手音楽会社だけでなく、パリ、ブリュッセル、ロンドン、ウィーン、ミラノの主要な商店と密接なビジネス関係を早くから築いていた。さらに、ヨーロッパの著名な作曲家たちと個人的な関係を築いていった。グスタフ・シャーマはバイロイトの最初の後援者でもある。

ビジネスの事業拡大に伴い、手狭になった事業所移転の必要に迫られる。1880年にユニオン・スクエア35番地に4階建てのビルを建設。後、1910年にイースト・フォーティースティー・ストリート3番地の7階建てのビルに移転する。

1891年。グスタフ・シャーマーは自分の彫刻・印刷工場を建設し発展させた。
彼はヨーロッパの古い伝統を大事にしており、その優れた資質をアメリカで活かし成功した。

ドイツのアイゼナハで死去。享年63歳。

サミュエル・バーバー

Samuel Barber im Jahr 1944
Samuel Barber im Jahr 1944

「減額のためのアダージョ」でリラれるバーバーは、カーティス音楽学校の出身。

指揮をフリッツ・ライナーに、作曲をロザリオ・スカレロ(Rosario Scalero)に学ぶ。

1935年。賞を得てローマのアメリカン・アカデミーで2年間学び、その間に書かれた「1楽章の交響曲」(1935)および前記の「アダージョ」(1937年)は彼の出世作となった。

第二次世界大戦中は軍役に服し、戦後はメノッティとともにオペラ「ヴァネッサ」を発表している。

作風は保守的でロマン的。無調や多調、あるいは12音技法といったいわゆる急進的な要素はほとんどみられない。ピアノ曲は1962年に初演された協奏曲と「遠足 “Eccursions”」(1944年)とこのソナタぐらいしか書かれていないが、いずれもきわめて常識的で手堅い手法でまとめられている。

「遠足は」4つの曲から成り、第一曲では鉄道的な運動を主体にし、第二曲ではブルース、第三曲ではアメリカ風なリズムによる複雑なエチュード、第四曲はハーモニカ風といったそれぞれの特色をみせて、いかにもアメリカ的な特徴を表した作品となっている。

外部リンク

Wise Music Classical(公式サイト)

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