書き込みのある楽譜、その価値を正しく見極めるために。当店の買取ガイドライン

楽譜は使ってこそ価値が出るものだからこそ、練習の足跡である書き込みは避けられないものです。

しかし、いざ売却を考えた際、「書き込みがあるから断られるのでは?」と不安に思う方も少なくありません 。当店では専門店としての豊富な販売実績と知識に基づき、書き込みのある楽譜についても独自の査定基準を設けています。

お客様の大切な蔵書を適正に評価し、安心してお預けいただくための「書き込みあり楽譜」の買取ガイドラインをご紹介します。

【早見表1】書き込みあり楽譜の買取基準

当店が2013年の開業以来、蓄積してきた実売データと最新の市場リサーチに基づいた判断基準です。
楽器やジャンル、作曲者、出版社、発行年数などの要素により市場価値は変わりますが、丁寧に向き合い楽譜本来の価値を見極めます。

区分主なジャンル査定の傾向
1. 積極的にお買取り輸入楽譜、オーケストラ・吹奏楽、声楽、中級以上の曲集、エンタメ系希少価値が高いため書き込みがあっても適正価格で評価します。
2. 少額または買取不可国内ピアノ楽譜(一般流通品)、初心者向け練習曲集、合唱楽譜供給過多なジャンルのため、鮮度や在庫状況により判断が分かれます。
3. 原則として買取不可ドリル、ワークブック、一般的な楽典・教本次の方が学習に使用できない状態(解答の記入等)は再販が困難です。

【早見表2】書き込みレベル別の査定基準

レベル具体的な状態の目安査定への影響
【レベル1】 軽度1〜2ページの鉛筆メモ、5〜6ページの記号(◯やレ点)チェック少額の減額
【レベル2】 中程度パート譜への書き込み、ボールペン・マーカー(数枚)、曲集内の1曲のみ中程度の減額
【レベル3】 重度5〜8割のページに記入、赤ペンの花丸、シール、インデックス大幅減額〜買取不可

1. 専門性が高く「積極的にお買取り」するジャンル

これらは専門職、演奏家や教職の方が使用するケースが多く、書き込みがあっても価値が損なわれにくい、あるいはその内容が評価されることもあるジャンルです。

輸入楽譜

輸入楽譜

特にパート譜に記されたプロの解釈や運指は、次のお客様から演奏の参考になると好意的に受け止められるケースがしばしばあります 。
コンディションの観点から、状態良しと比較して減額の対象とはなりますが 、専門店ならではの視点でその希少性を正しく評価し、価値を損なわないよう適正な価格でお買取りいたします 。

オーケストラ・吹奏楽・ミュージカル・オペラ楽譜

市場では比較的高値で取引されているため、書き込みがあるからといって価値が激減することはございません。
多少の評価減はございますが、依然として需要の強いジャンルです。専門店としてしっかり見極め、適切に査定いたします。

声楽曲集、中級・上級者向け、エンタメ系(ゲーム・アニメ等)

難易度の高いクラシック曲集や趣味性の高いエンターテイメント系の楽譜は市場で人気のため、可能な限り努力してお値段を付けるよう努めております 。

【当店基準の例外】高価買取対象商品

例として『和声―理論と実習』(島岡 譲 著)は、需要が高く多少の書き込みがあっても「手に入れたい」という方が多いため、当店では積極的に買取しております 。

別巻を合わせた全4冊のセットはもちろん、単体での需要も非常に高いのが特徴です。

巻数が後半になるにつれて希少性が増し、価値が上がる傾向にあります。揃い・単体それぞれの市場価値を正しく見極めて査定いたします。

2. 条件により「少額買取、または買取不可」となるジャンル

流通量が多く、市場に在庫が溢れているものについては、書き込みの状態や鮮度が厳しく判断されます。

ピアノ国内楽譜(一般流通品)

ピアノの国内楽譜は供給過多の状態にあり、査定では鮮度が最も求められます。
発行年数が古く、かつ書き込みがある場合は原則として買取不可となります。ただし、例外としてプレミア価格が付くような希少性の高いピアノの国内楽譜が存在することも、専門店として十分に熟知しております。その点を考慮の上、一点一点丁寧に査定いたします 。

初心者向け練習曲集

ツェルニー・ブルグミュラー・ソナチネ・バイエルなど。
流通量が非常に多くさらに当店でも在庫過多の傾向にあるため、書き込みがある場合は高い確率で買取不可となります 。

合唱楽譜

書き込みがある場合は少額買取となりますが、「書き込みの多さ」に加えて「旧版デザインのカバー」などの要素が重なると買取不可となります 。
当店では「高価買取対象」ではなく「買取対象商品」という位置付けであり、市場価値も比較的低い傾向にあります 。

3. 次の利用が難しく「原則買取不可」となるジャンル

書き込みがあると利用の際に支障が出るものはお客様も購入されず再販できないため買取をお断りします。

ドリル・ワークブック

解答欄への書き込みがある使用済みのものは、次の方が学習用として使用できないため、原則として買取不可です 。

一般的な楽典・教則本

基本的にはドリルと同様の基準ですが、市場価値が極めて高い名著(前述の『和声』など)を除き、書き込みがある場合は買取が難しくなります 。

4. 査定に影響する書き込みの度合い(3段階)

ジャンルによる価値の判断に加え、当店では書き込みの程度を以下の3段階に分けて査定しております。

【レベル1】軽度の書き込み(査定への影響:小)

鉛筆など消去可能な筆記具による、ごく一部のチェック程度であれば、評価を大きく損なうことはありません。

  1. 1〜2ページ程度の、鉛筆によるチェックやメモ書き。
  2. 5〜6ページ程度にわたる、記号(◯やレ点)などの軽いチェック。

【レベル2】中程度の書き込み(査定への影響:中)

修正が困難な筆記具や、特定箇所への集中した書き込みなどが該当します。

  1. パート譜への書き込み(※輸入楽譜やオーケストラ譜では、演奏上の指示として価値が認められるケースもあります)。
  2. ボールペン、マーカーなど、消去できない筆記具での数ページ程度の書き込み。
  3. 曲集のうち特定の1曲だけに書き込みがある状態。

【レベル3】重度の書き込み(査定への影響:大〜買取不可)

楽譜の大部分に使用感があり、次の方が使用する際に支障が出る状態で、原則として買取不可になります。

  1. 5割〜8割程度のページにわたる、広範囲なメモ書きやチェック。
  2. 赤ペンなど目立つ色での大きな書き込み(花丸など)。
  3. シールやインデックスの貼り付け。
  4. ※落丁、ページ破れ、水濡れなどにより通常の使用が困難な場合は、原則として買取不可となります 。

13年の蓄積と「査定明細」による透明性

私たちが細かな基準を公開できるのは、13年間の実売データという確固たる裏付けがあるからです

  • 査定明細PDFの発行
    • お値段が付いたお品物については、個別の金額を記載した「査定明細PDF」を発行いたします 。
    • どの楽譜が評価され、どの楽譜が市場データや在庫状況に基づき不可となったのか、納得感のあるお取引をお約束します 。
  • 市場リサーチに基づいた誠実査定
    • 一律に「書き込み=不可」とせず、専門スタッフが最新の市場価値と照らし合わせ、一点ずつ誠実に対応いたします 。

買取の査定、お知らせ方法の詳細につきましては以下の記事をご覧ください。

「使い込んだ楽譜だから」「書き込みのある楽譜だし」と諦めてしまう前に、ぜひ一度楽譜買取ガブットへご相談ください。
次の演奏者へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。

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事前査定はいたしておりませんが、その分、お送りいただいたお品物はプロのスタッフが一点一点、迅速かつ丁寧に本査定させていただきます。
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